After rain comes fair weather

贅沢するために働いてます

涙が止まらなかった映画

土曜の夜、amazon primeで映画を観た。

とある人のブログで「イギリス英語がたくさん学べる、心温まる映画」と
紹介されていて、気になった。

2013年公開の映画「About Time(アバウト タイム)」。

作品の紹介に
 ”彼は、自分がタイムトラベルが使えることを知る・・!” 
なんて書いてあるものだから全く興味が湧かなかったのだが、
今日はこれを観ると決めたから観た。

 

以下、ネタバレ含みますので見たくない方はご遠慮ください。




前半はコメディ要素も交えつつ、
恋愛がメイン。

「あ〜そう言ったらモテないわ。」
「いや、そこは聞こうよ!」
などツッコミどころが多い、どちらかというと地味な主人公。

ヒロインは、見た目は派手ではないけど、
ちゃんと自分を持っている女性。
派手でないけどね、可愛いの。
そしてちょっと積極的なところがまた可愛いの。

前半はそんな感じで、まあよくあるストーリー。

問題は後半。
父親の病気発覚から、ストーリーが一気に加速する。
別に加速することは悪くなくて。
ただの恋愛映画だと思って観てたのに、
いきなり、めちゃくちゃ考えさせられる映画になってくる。
いい意味で期待を裏切られた。
そしてラスト、ほとんど涙流しながら観てた。
こんなに泣きながら観た映画って何以来だろう。
「レオン」かな?
「君の膵臓をたべたい」もかなり泣いたけど・・
それ以上に、ラストずっと泣いてた。

もともと私は父親が死んでしまうシーンに弱くて。
そういうシーンで泣かないことがほぼ皆無なんだけど、
なんでかな、この映画は、自ら父に会えなくなることを選択しなければならなくて、
それがどんなに辛いことかわかってる。
そしてその事実を変えることはできないこともわかっていて。

主人公が、父親から最後に教えてもらったことを実践するんだけど、
いざ実践してみるとわかったことがあった。

そのシーンからとてもシンプルなメッセージが伝わってきた。

「今日一日を大切に生きよう」


今日という日は二度と来ない。
自分は未来から今日という日に来て、
今日を過ごせるのはこれで最後なんだと。
そう思うと、日常の些細な出来事にも感謝できたり、
今目の前のモノを全力で楽しむことができる。
気持ちに余裕も生まれて、相手に親切にできる。

日々目の前の仕事や家事に追われて
ちゃんと相手と向き合えなかったり、
笑顔が少なくなっちゃったり、
言いたいことも言わず我慢したり、はたまた余計な一言を言ったり。

こういう行為は、自分の気持ち次第で変えられるんだなと。

多分頭のどこかで皆がわかっていることだけれども、
映画を観て、改めて考えさせられた。

今日という一日を最高な日とするために・・
なんてことはいきなりできないけど、
少しでも余裕を持って過ごせていけたら、
見えるものや結果も変わってくるのかもしれないと思った。

この映画に出会わせてくれてありがとう。